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8月8日、金沢市の県産業展示館で北陸新幹線建設促進石川県民会議の総会が行われました。
ここで、敦賀以西の延伸について米原ルートも含めた早期全線開業の方策を国に求める決議が再び採択されています。
「小浜ルート」の課題解決に期限を設定
今回の決議には、現行計画である小浜ルートについて新たな文言が追加されました。
それはズバリ、
「京都府などが示した課題の解決について、年内にもめどをつけること」
つまり、地下水影響などの懸念にいつまでも対応が遅れることを許さない姿勢です。
知事・経済界トップの発言
総会には約400人が参加しました。
馳浩知事はこう述べています。
「小浜ルートの認可着工はこれ以上先送りすべきではない。
課題解決が進まなければ、米原ルートも含めて検討すべきだ」
会長の安宅建樹県商工会議所連合会会頭も、
「小浜ルートは未だ着工の見通しが立たず、先行きが見えない」
と、現状への危機感を示しています。
去年からの方針転換
石川県民会議は長らく小浜ルート推しでした。
しかし、京都府内での環境懸念を背景に、昨年の総会で米原再検討も視野に入れる方向へ方針を転換。
今年の決議文でも「米原ルートも含め、一日も早い全線整備」との文言が盛り込まれています。
費用対効果の最新見通し
再検証を進めている岡田直樹参院議員によると、建設費の上振れを反映した有識者試算では、
- 小浜ルート:採算ラインを大きく下回る見込み
- 米原ルート:採算ラインを上回る見込み
とのこと。今月中(8月)には正式な報告がある予定です。
政治サイドの動き
与党整備委員会の西田委員長(参院京都府選挙区)は、米原・舞鶴ルートの再検証にも前向きな姿勢を示しています。
敦賀以西ルートの行方は、今まさに政治判断と地域合意の綱引きの真っ最中と言えそうです。
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